「心に響く人生の達人セミナー」を実施しました
「心に響く人生の達人セミナー」は、県教委の主催で、「努力を重ねることで成功を収めた人や、実社会の第一線で活躍されている方で、特に長崎県にゆかりのある人材を活用し、経験を交えた実社会の厳しさ等についての話を生徒に聞かせ、21世紀をたくましく生き抜く力を身につけさせるとともに、人生観や論理観、職業観の醸成に寄与すること」を目的として実施しているものです。
本校では、11月20日(木)13:30から、本校体育館で、講師に 副島正純(そえじま まさずみ) 氏をお招きし、「挑戦 ~今私にできること~ 」の演題で実施しました。
副島氏は、1970年、諫早市のお生まれで、現在も諫早市にご在住。23歳のとき、家業の鉄工所内で、重さ300kgにも及ぶ鉄板の落下事故に遭われ、脊髄を損傷。車椅子生活を余儀なくされました。事故直後は、絶望感に陥り、何も手につかない状況が続いたそうです。
しかし、その後、車椅子マラソンと出会い、その醍醐味に魅了され、1995年から車椅子レースに挑戦。2000年から、本格的に、世界を目指し、活動を開始されました。以来、ニューヨーク、ボストン、ホノルル、ベルリン、東京など、有名なマラソンレースや世界選手権などで多くの優勝や上位入賞を果たされました。そして現在、世界トップレベルの車椅子アスリートとしてご活躍されていらっしゃいます。
2012年に盛大に開催された「ロンドンパラリンピック」では日本人最高位の4位に入賞されました。また、つい先日は、11月2日のニューヨークマラソンで4位、帰国後の11月9日の「大分国際車椅子マラソン」では3位という輝かしい成績を収めておられます。今回は、多忙なスケジュールの中、また、レースに向けた練習や体調管理等の貴重な時間にもかかわらず、本日、本校生徒のためにご講演の機会をいただきました。
副島様のお話に生徒・職員一同、感動いたしました。私たちのこれからの生き方や考え方などについて多くの示唆をいただきました。副島様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
【写真】 心から訴えかけられる副島さん。競技用車椅子も紹介してくださいました。